時々、というかモスクワに来てからも
尋ねられることがある。
どうして、文学なんかやって(研究)いるんですか?
という質問。
よく理系の人からは(蔑みを込めて)
分野が違う人からは(好奇心と猜疑心を込めて)
聞かれます。
まぁ、もう慣れたもので
この話をきっかけにして大体の人と仲良くなってきました。
もちろん、この質問に答えられない研究者は居ないと思います。
まぁ文学そのものが出来なくて、しがみついている部分というものも
もちろんあるけれど、なんていうのかな
知識と知識が頭の中で繋がって、大きな世界が作られていく瞬間の快楽は
凄いものがあります。
それを論文にするのはしんどい作業だけど、それもまた形にしていく楽しみがある。
私の場合は博士の入学試験で、この研究動機で審査員2人の心を鷲掴みにしたので得意分野です(笑)
話は変わるけれど
研究会に参加したとき、お酒の席で後輩とかから何を書いたら良いのか分からないので
アドバイスを欲しいとか、聞かれてしまったことがあった
正直な話、そういった質問はちょっと困る。
アドバイスがあるとすれば、向いてないから辞めればということしかない。
何かもやもやしたものがあって、
そうした感情を話にしてもらえれば、何とでも言葉はかけてあげられるけど
何もない状態で来られても無理です。
よく、ここで自分が面白いと思っているものを相手に勧めたりする人が居る。
でもそれってあんまり良いことじゃないと私自身は思う。
私の場合は自分の興味で出発していないと、才能がないから面白いものが書けないので。
自分の研究の道筋を相手に聞いてもらった時に
その自分の快感をどれだけ相手に伝えられるか、というのが自分の中で考える
論文の良さなんじゃないだろうかと思う。
結局論文は目的ではなくて、単なる手段でしかないのだから。
それを、脚本のようなものでも表現出来ていければなぁとも思ったりします。
こっちの方の才能はよく分からないので、とにかく私は
その才能の固まりだった人間を研究しつつ、やっていければなぁ・・・と。
そうそう、山本昌投手200勝おめでとうございます。
左投手を偏愛する私としては嬉しい限りです。
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