2009年1月21日水曜日

留学の締めくくり

観劇したチェーホフ作品ベスト5

1.フォメンコ工房『三人姉妹』
2.テアトルナチイ『安全マッチ』
3.オアシス『結婚申込み』『熊』
4.現代演劇学校『かもめ』オペレッタ版
5.モスクワ芸術座『桜の園』

安全マッチは1位にしようか迷ったけれど、4時間近くを飽きさせないフォメンコに軍配。

読んだチェーホフに関する論文・図書ベスト5

1.スカフトゥイモフの3巻選集
2.スヒフ『チェーホフの詩学的問題』
3.雑誌演劇生活に掲載された論文「優しき心」(『桜の園』について)
4.チューパ『文学の芸術性の解釈について』『文学理論』
5.ジンゲルマン『20世紀演劇』『チェーホフ劇と世界的意味について』

スカフトゥイモフはちょうど今読んでいるところ。視点が非情に鋭く面白い。
2位のスヒフの書籍は80年代に出版されたもが手直しされて再度発刊。
3番目の雑誌論文は同じ視点を持った論文。
4番目はチューパの大学生向けの書籍。
5番目のジンゲルマンはロシアを代表する演劇研究者。

本当にこちらに来てから自分が何も知らずに研究をしていたのだと思い知らされました。
ペテルブルクの学会はそういった意味で本当に良かった。
自分の研究内容はベッコベッコにされたけれど、それだけ穴が開きまくっていたと言うこと。
帰ってからはそれを埋めることにしばらく費やされそうです。
とにかくまずはカターエフの書籍を読むこととチュダコフをもう一度読み直して
論文にすぐに引用できるような状況を作り出すのが夏までの課題になりそうです。

0 件のコメント: