日時:2016年7月2日(土) 12:00‐17:30
(第1部個人報告は13:00から)
会場:神奈川大学 横浜キャンパス 17号館215会議室
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12:00-13:00 開会挨拶 大須賀史和 [横浜国立大学]
学会総会
《第1部 個人報告》
13:00-13:30 大崎果歩(東京大学大学院修士課程)
「福音書を編みなおすトルストイ」
13:30-14:00 上村正行 (北海道大学大学院修士課程)
「ロシア文学におけるコサック像―M.ザゴスキン『ユーリー・ミロスラフスキー、あるいは1612年のロシア人』を例に」
14:00-14:30 佐々木祐也(北海道大学大学院修士課程)
「A.S.シシコフの翻訳作品にみる言語意識」
(司会:笹山啓[東京外国語大学])
14:30-15:00 中村瑞希 (筑波大学大学院博士前期課程)
「タタール・ディアスポラの言語意識と言語使用状況:タシケントのタタール人の事例から」
15:00-15:30 武川直幹 (筑波大学大学院博士前期課程)
「ウクライナ語における不完了相未来時制に関する一考察」
(司会:清沢紫織 [筑波大学])
(休憩 15:30‐15:45)
《第2部 特別パネル企画》
「演劇人の課題––日露演劇交流の現場から」
15:45‐17:30
パネリスト(五十音順)
秋月準也(北海道大学大学院/ロシア文学研究者)
杉本孝司(劇団「東京芸術座」/演出家)
野崎美子(演出家)
谷田川さほ(劇団「銅鑼」/俳優)
(司会:佐藤貴之 [東京外国語大学])
閉会挨拶 堤正典 [神奈川大学]
(終了後懇親会)
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〈特別パネル企画「演劇人の課題––日露演劇交流の現場から」趣旨説明〉
日本の近代演劇はロシア演劇をはじめとする西欧演劇の影響下で形成されてきた。西欧という「他者」の文化を模倣し、スタニスラフスキー・システムに代表される演劇教育メソッドを学び、自らの血肉とすべく演劇交流が今日まで行われてきた。その中で1980年代のペレストロイカ(「建て直し」)が大陸を越えた演劇交流を促進するうえでの強力な原動力となったことは疑いない。そしてソ連崩壊から数十年がたったいま、演劇人がとりくむべき課題は何なのか。今日の日露演劇交流が日本の演劇文化において担う役割とは。国際演劇交流の最前線に迫る。
〈パネリスト演題ならびにプロフィール〉
秋月準也:「日露演劇の新たなかたち −−ある日本の劇団とブルガーコフ戯曲の出会いを例に−−」
青山学院大学国際政治経済学部国際政治学科卒業。北海道大学文学研究科博士課程在学中。専門はミハイル・ブルガーコフの小説・戯曲。主な研究テーマはブルガーコフ文学における家、アパート、住宅管理人の描かれ方について。2013年10月より1年間、日露交流センター若手研究者等フェローシップ制度で、モスクワのロシア国立人文大学に留学。『ブルガーコフ戯曲集I』東洋書店(2014)内の戯曲「ゾーヤ・ペーリツのアパート」の翻訳と解題を担当。
杉本孝司:「日露演劇の差異が示すもの」
東京芸術座付属演劇研究所を経た1973年、東京芸術座の文芸演出部に所属。これまでの代表的な演出作品に『兵士タナカ』(G・カイザー)、『どん底』(M・ゴーリキー)、『はつかねずみと人間』(J・スタインベック)、『GO』(金城一紀)、『クラウディアの祈り――或る帰国』(村尾靖子)、『終末の刻』(村山知義)がある。これまで国内外の教育機関、劇場で舞台芸術の講師としても活動してきたほか、ロシア各地の演劇大学を視察。
野崎美子:「ロシア、ルーツをたどる旅」
舞台芸術学院、劇団青年座付属養成所卒。1996年、文化庁海外研修員として、ロンドンの王立演劇アカデミーで俳優教育を、モスクワのユーゴザーパド劇場主席演出家V・ベリャコーヴィチの下で演出を学び、97年からはユゴザーパド劇場客員俳優となる。2000年にはモスクワ芸術座付属演劇学校マスタークラス入学。スタニスラフスキー・システムの本場で俳優教育を学んだ。2006年4月、ロシアから帰国。現在MOBAアカデミアを中心に、アクティングトレーナー、舞台演出家として活動。
谷田川さほ:「生きている劇場――ロシア演劇と出会って」
舞台芸術学院、前進座養成所を経て1973年劇団銅鑼入団。1985年の訪ロをきっかけにロシア演劇にひかれ、何度もロシアに渡り、数多くの舞台をみる。2003年にロシア演劇を代表する俳優O・タバコフ氏のWSに参加。2004年には文化庁海外研修員としてモスクワのポクロフカ劇場にて研修。
出演した代表作は「エイジアン・パラダイス」、「ハンナのかばん」、「凍土の鶴よ」。海外公演も含め多数出演。また、「センポ・スギハァラ」、「ハンナのかばん」、「砂の上の星」などの作品を企画。2014年には「女三人のシベリア鉄道」を舞台化。
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神奈川大学横浜キャンパスへのアクセス
◎東急東横線「白楽駅」下車【徒歩13分】
◎横浜駅西口バスターミナルから横浜市営バスを利用(東神奈川駅西口経由)【約14分】
1番乗場36系統菅田町/ 緑車庫行
「神奈川大学入口」または「六角橋西町」下車
1番乗場82系統八反橋/ 神大寺入口行
「神奈川大学入口」または「六角橋西町」下車
◎片倉町駅前(横浜市営地下鉄)より横浜市営バス利用【約6分】
2番乗場36・82 系統東神奈川駅西口/ 横浜駅西口行
「六角橋西町」または「神奈川大学入口」下車
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