第3章では、行動と目的という、スタニスラフスキーが考える演技の基本が語られる。
舞台上で行動するためには、何らかの目的がなければならないのだ。
ただ、69pの6行目で、トルツォフが言っているのは、もちろん冗談である。
スタニスラフスキーは本来お茶目な人なので、こういったボケを交えてくる。
生真面目に、読み過ぎないように注意してほしい。
69p後ろから5行目
私たちは演技をしていたのですか? (あれが演技だったのですか)
70p前から2行目
ゴヴォルコフのように全身を見せるのと (自己をさらけ出す)
ここでは、本当の、真の、真実のと3つの表現があるが、どれも同じで訳し分ける必要はないと思われる。
76p最後の行
時間と努力が必要 (手間暇がかかる)
80p4行目
心の(内的)照準 (内的連関)
84頁から使われる転換という言葉は、ここで階層の話をしていることもあるが、
断層のずれを意味する単語が使われている。
つまり、段階を一気に上がることを意味する。断層があがるように、上るのではなく瞬間的に上昇するのである。
92p2行目
感じられない (同化できない)
96p真ん中
任意の 数学の n の (一定の)
俳優の情動というのは、いわゆる俳優が表現だけで感情を伝えようとする代名詞である。
それに対して情念の真実をスタニスラフスキーは求めている。
似たような言葉だが、意味は180度違う。
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