2017年5月1日月曜日

俳優の仕事第3章「行動、もしも、与えられた状況」

第3章では、行動と目的という、スタニスラフスキーが考える演技の基本が語られる。

舞台上で行動するためには、何らかの目的がなければならないのだ。

ただ、69pの6行目で、トルツォフが言っているのは、もちろん冗談である。
スタニスラフスキーは本来お茶目な人なので、こういったボケを交えてくる。
生真面目に、読み過ぎないように注意してほしい。

69p後ろから5行目
 私たちは演技をしていたのですか? (あれが演技だったのですか)


70p前から2行目
 ゴヴォルコフのように全身を見せるのと (自己をさらけ出す)


ここでは、本当の、真の、真実のと3つの表現があるが、どれも同じで訳し分ける必要はないと思われる。

76p最後の行
 時間と努力が必要 (手間暇がかかる)

80p4行目
 心の(内的)照準 (内的連関)

84頁から使われる転換という言葉は、ここで階層の話をしていることもあるが、
断層のずれを意味する単語が使われている。
つまり、段階を一気に上がることを意味する。断層があがるように、上るのではなく瞬間的に上昇するのである。

92p2行目
 感じられない (同化できない)

96p真ん中
 任意の 数学の n の (一定の)


俳優の情動というのは、いわゆる俳優が表現だけで感情を伝えようとする代名詞である。
それに対して情念の真実をスタニスラフスキーは求めている。

似たような言葉だが、意味は180度違う。

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