2008年5月22日木曜日

あまりにも酷いので

昨日はサブリメンニク劇場の桜の園を見てきました。
1幕2幕はそれほどかなぁと思いましたが
3幕のラネーフスカヤと4幕のトロフィーモフとロパーヒンの所は良かったです。

まぁ、そんなことよりも少しこれまでモスクワの劇場で感じたことがあるので書きたいと思います。

確かにロシアは演劇的なレベルは高く、素晴らしいと思います。
が・・・

観客のレベルは最低です。

とにかく、今までの舞台で携帯電話が鳴らなかったことが一度たりとも無い。
しかも、誰かがならしたら普通の感覚では自分の電源を切るはずですが
そこら中で携帯が鳴ります。

昨日の桜の園は完全に最後のシーンがぶちこわされました。

どうしてこんなにレベルが低いのか、原因は色々とあるのでしょうが
そんなことは私にとってどうしようもない問題ですのでどうでもいいです。
とにかく、ただただガッカリです。

しかも、携帯を鳴らすだけならともかく、電話で話し始めたときには
殺意すら感じました。

いや、つまらんのなら帰れと。

他にも延々と喋り続ける人、写真をフラッシュ使って撮る人

呆れます。

そうえいば、私たちのチェーホフ的チェーホフの舞台では一度も携帯が鳴りませんでした。
本当に感謝しています。

いや、先週にこちらの演劇評論家の人の話を聞きに行ったのですが
彼女はもうロシアの演劇は死んでいると言っていましたが
確かにそうなのかもしれません。
(ちなみに同じような名前の本を彼女はロシアで書いています。
表紙には椅子にのった携帯電話の写真がありました)

彼女は若い人を槍玉に挙げていましたが
私はもう若いとか年をとっているとか関係なく
総じて酷いと思います。携帯を鳴らしているのはほとんど年配の人ですし・・・。

もちろん、演劇を愛していて、そんなことを全くしない人が居ることも知っています。
しかし、ロシアの現状はあまりにも酷すぎます。

いずれ、このままだと劇場側が何らかの措置をとらざるをえないのではないでしょうか?

私は役者側も最後のカーテンコールを拒否するくらいしても良いと思っています。

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